2020/08/21 21:53
皆さん、こんちには、ヤマガセイカツです。
今回は、スーパーの「お米の味」とお米農家さんから買った場合の「お米の味」
の違いについてお話しします。
前回、お話しした収穫から食卓にあがるまでの時間の違いは当然、鮮度のところ
で差があるので味にも影響が出ますが、それ以外に決定的な差があります。
それは「乾燥」と言う工程の時に発生します。
乾燥と言う工程の説明を少しします。
通常、稲刈りは秋晴れの10時ごろから開始します。朝早かったらまだ稲に「朝露」
が残っているからです。
それでも、稲刈り後のお米の含水率は20%~25%と一般的には言われています。
この含水率だとお米が変質してしまうので、乾燥機に入れて含水率を15%くらい
にします。そうすれば、変質も防げて籾摺り時にお米が砕けにくくなるメリットも
でてきます。
この乾燥機ですが、JAさんが運営しているライスセンターなどはものすごく大きく
1日に数十トン以上処理することができます。
逆に言うと数十トンの処理能力をフルに使わなければ運営上ロスが出てしまいますから
いろんなお米農家さんのお米をまとめて処理します。
この時にいろんな田んぼのいろんなお米農家さんのお米が混じるわけです。
以前、お話ししましたがお米は田んぼによっても味がちがいますし、お米農家さんの
作り方でも味は変わってきます。
こうやって、本来おいしいお米とおいしくないお米が混ざり合い平均的な味になり
地域のお米としてスーパーなどに並ぶわけです。
しかも、一部のお米農家さんのお米が不作で味が落ちても、他のお米農家さんで
カバーできるので毎年、安定したお米を供給できるメリットがあります。
次にお米農家さんから買った場合ですが、そう言ったお米農家さんはだいたい自家用の
乾燥機で乾燥工程を行っています。当然、ライスセンターにあるような大きなものでは
なく、自分の田んぼにあった大きさのものです。
私の近所のお米農家さんはだいたいこのパターンです。
私のうちは、収穫量が少ないので近所のお米農家さんに乾燥機を借りて乾燥しています。
この場合は、はっきり田んぼによっておいしいお米とおいしくないお米に分かれます。
しかも、お米が不作で味が落ちてしまったら1年間はそのお米を食べないといけません。
このようにスーパーで売られているお米とお米農家さんから買うお米は、それぞれ、メリット
とデメリットがあります。
お米の銘柄以外にも、お米の味が変わる要因があるので、いろいろな買い方やお米を試して
自分や家族にあった味を探すのも面白いと思います。